産学官連携イベントレポート

『第1回ビジネスプラン作成会』に参加してきました!

 平成2477日(土),広島大学VBLオフィスで,学生ベンチャーネット主催の「第1回ビジネスプラン作成会」が開催され,コラボレーションセンター(中国経済連合会)から講師の一人として参加させていただきました。

 学生ベンチャーネットは,ベンチャー企業の設立を目指す広島大学の学生を中心に,今年2月に結成されたばかりの交流団体です。(代表:経済学部2年 福岡拓磨さん,顧問:産学・地域連携センター 新産業創出・教育部門 部門長 三枝省三 教授)

 ビジネスプラン作成会は,この学生ベンチャーネットが主体となり,県立広島大学のベンチャービジネス研究会(顧問:地域連携センター長 粟島浩二 教授)の学生にも声を掛け,協力して企画・開催されたイベントです。第1回目となる今回は,広島大学・県立広島大学のほか,広島市立大学から,合計22名の学生が参加しました。また,三枝・粟島両先生のほか,東広島市役所・広島銀行・日刊工業新聞社の方も,講師/審査員として参加されていました。

 当日は,学生同士5〜6名ずつ4つのチームに分かれ,それぞれ『学生発!地域の起爆剤!』という共通テーマのもとで,KJ法(カードBS法)(※)によるプランニングを行い,学生ならではの自由なプランを作成することからスタートしました。
(※)ブレーン・ストーミング等でカード化された多くの意見・アイディアをグループ化し,論理的に整序して問題解決の道筋を明らかにしていくための手法

 

 その約2時間後,いったん集まってそれぞれ簡単な中間発表を行い,その際の質疑応答・意見交換の内容や,講師からのアドバイスなどを参考にして,その後の約1時間のチーム作業でさらに実現可能なプランへブラッシュアップを図るという流れです。
 なお,チーム作業では,講師はアドバイスを求められた時以外はなるべく口を出さず,できるだけ学生の自主性・主体性を尊重するというスタンスでしたが,どのチームも終始和やかな雰囲気の中,活発で熱気溢れるディスカッションが繰り広げられており,正直なところ驚くとともに大変頼もしく感じました。

 最終的に各チームから発表されたプランは,「ケータイアプリを利用した旅行プランニング」,「地域通貨の活用コンサルタント」,「地域密着型イベント」,「農業をテーマとしたイベント」で,このうち,厳正なる審査の結果,「ケータイアプリを利用した旅行プランニング」のプランが最優秀賞に選ばれ,表彰状と三枝先生からの記念品(なぜか女性2名のみ)が贈呈されました。
 どのプランも,特に収益性を確保するための具体策等についてはまだまだ工夫・改善する必要はあるものの,いずれも地域の活性化や産業振興に貢献したいという思いが伝わってくるものばかりで,今後のさらなるブラッシュアップに期待したいと思います。 

 今回の「ビジネスプラン作成会」は,当日はもちろんのこと,事前の企画・準備段階から学生が積極的に関与しており,人材育成および学生間の交流促進という意味でも,大変有意義な取組みであったと思います。
 コラボレーションセンターでも,今年度からの新たな試みとして,8月に同様の内容のセミナーを企画しており,その運営の面でも大変良い経験をさせていただきました。今後,第2回,第3回とますます発展していくことを期待しております。

(中国経済連合会 桑原)